ハーバード大学エクステンション・スクール
ハーバード大学エクステンション・スクール(HES)は、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード大学のエクステンション・スクール(継続学習機関)。1910年設立。従来、ハーバード大学が提供していたハイレベルで厳格な教育を、社会人や学生、生涯学習を続けたい一般人に提供することを目的に設立された。
エクステンション・スクールは、ハーバード大学の非フルタイムで入学自由なプログラムで、社会人や学生向けに学士号と修士号を提供している。コース修了証やプレ医療修了証も提供。
入学に際し出願は必要なく、自分が取得したい学位のコースをすぐに受講開始できる(英語力は必要)。はじめに受講した3コースの成績でGPA3.0を達成して申請すると晴れて正式入学となる。エクステンションスクールは過去の学業成績よりも現在の成績を重視するガイドラインのため、過去の大学等で成績が悪かった人にはチャンスになる。
正式入学した学生には、招集式、卒業式、相互支援制度、ティーチング・アシスタント、教員の研究補助、指導付きの卒業論文または研究論文などの特典がある。また、ハーバード大学の学生として、図書館やメールアドレスほか、ハーバード大学のあらゆるリソースや広範な学術環境を利用できる。
学位はリベラル・アーツ学士号(ALB)とリベラル・アーツ修士号(ALM)の2つの学位を提供している。
大学名 | ハーバード大学エクステンション・スクール |
大学名(英語) | Harvard Extension School |
THEランキング | 2位 |
QSランキング | 4位 |
国 | アメリカ |
都市 | ケンブリッジ |
サスティナビリティ(持続可能な世界) 修士
ハーバード大学エクステンション・スクールがオンラインで提供するサスティナビリティの修士コース。11のコースと最終課題で構成されており、学習期間は2-5年(学習ペースによる)。英語力は必要だが、学習に際し出願手続きは不要で、はじめに受講する2つのコースでB以上の成績を収めて申請すれば入学が可能。大学時代の成績証明は不要。11コースのうち1コースだけは現地のキャンパスで履修する必要がある(日本の学生は3週間のサマーコースでの受講も可能)。
企業、非営利団体、政府機関、コンサルティング会社など、世界中の様々な組織が環境保護活動に取り組んでいます。持続可能な世界を実現するために、必要となる取り組みを率先して考え・実践し、環境や社会に存在する様々な課題を克服するための専門家が必要とされています。
このサスティナビリティ修士プログラムでは、この重要な役割を担うための専門知識を身につけます。
1 | 気候変動や環境の脅威がもたらす課題に対して、革新的・実践的かつ公平な解決策を考え、実行する |
2 | 持続可能性を定義する科学、政策、技術、財務モデルに関する知識を習得する |
3 | 分析的なリサーチ・スキルを身につけ、企業から草の根活動まで、あらゆる場面で役立つリーダーシップ力を身につける |
コース構成
必修 | サステナビリティにおける分析手法 |
必修 | カーボン・エコノミー 温室効果ガス排出量の計算、管理、削減 |
必修 | ライフサイクルとサプライチェーンの持続可能性評価 |
必修 | 気候変動交渉の原則と実践 |
必修 | 水資源政策と流域管理 |
必修 | 持続可能な投資の基礎 |
必修 | 修士論文または演習 |
選択 | 関連3-4コース |
学習課程で得られる修了証
1 | 企業の持続可能性とイノベーション |
2 | 環境政策と国際開発 |
3 | 自然資源管理と持続可能な生態系 |
4 | 持続可能な都市とコミュニティ |
5 | 持続可能な食料システム |
修了証は決められたコースを3-4つ終えると貰えます。ミニ修士のような位置付けで、日本ではあまり見かけませんが海外では一般的です。もちろん履歴書への記載もOK。
卒業を目指す過程で入手できるのでモチベーションになりますし、もし途中で修士の学習を中断することがあっても、それまでの学習が形として残るので努力がムダになりません。
卒業生のキャリア
この修士プログラムの卒業生は、交通、ホスピタリティ、再生可能エネルギー、公共政策、バイオテクノロジー、土木工学、ベンチャーキャピタルなどの様々な分野で活躍しています。卒業生の中には、チャンスを得てバーミンガム大学、ニューヨーク大学、エディンバラ大学、ジョージタウン大学、バーラン大学、チューリッヒ大学、タフツ大学、コーネル大学、ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院など、世界的に高い評価を得ている他の学位プログラムでさらに研究を続ける人もいます。以下は就職先の例。
・企業サステナビリティ担当シニア・マネージャー(フォーチュン100企業)
・クリーンエネルギー伝送の提唱者(米国政府機関)
・気候・持続可能性コンサルタント(国際NGO)
・国際気候研究者(国際コンサルティング会社)
・土地管理プログラム・ディレクター(米国NGO)
・エネルギー・環境担当コミュニケーション・ディレクター(国際通信社)
・持続可能なベンチャースタートアップCEO/創設者
・不動産開発会社オーナー
卒業生の就職先
・Aetna
・Bank of America
・FedEx
・GE
・The Nature Conservancy
・Trip Advisor
・国連
ハーバード大学の一流の教授陣からサスティナビリティを学ぶコース。テレビなどでもSDGsという言葉を耳にすることがあると思います。日本も国際社会の一員としての持続可能な社会を築いていく必要があるので、このコースを修了することで大学などの学術機関はもちろん、民間企業の環境関連部署、政府機関など様々な分野での活躍が望めます。
ハーバード・エクステンション・スクールの他のコースと同様、授業料は1コースづつの支払いでOK。入学手続きも不要なので、気になる人は検討してみてください。
This is an image of a place or building that is listed on the National Register of Historic Places in the United States of America. Its reference number is 82001944.
コース情報
コース名 | サスティナビリティ修士 |
コース名(英語) | Sustainability Degree Program |
分類 | 環境 |
得られる学位 | Master of Liberal Arts (ALM) in Extension Studies, Field: Sustainability. |
学位の種類 | 修士 |
修了までの期間 | 2-5年 |
勉強時間 | - |
フルリモート卒業 | 一部通学 |
修了までの費用(円) | 580 万円 (1USドル約150円換算) |
修了までの費用(現地通貨) | 38,640USドル |
プラットフォーム | その他 |
開講状況 | 開講中 |
その他 |
出願情報
出願資格 | 大学卒(学士) |
エッセイ | 不要 |
成績証明書 | 不要 |
職務経歴書(レジュメ) | 必要 |
推薦状(リファレンス) | 不要 |
使用言語 | 英語 |
言語レベル | レベル4 |
言語資格 | TOEFL, IELTS, Duolingo |
GMAT | 不要 |
GRE | 不要 |
その他 |